クリスタで数ストロークごとに線が描画されないという悩みが解決した、という話
すっぽ抜け現象
私がMacクリスタを使っていると、数ストロークごとにストロークが反映されないという現象が起きていました。
具体的には1ストロークを描いた後、素早く2ストローク目を描くとそれが無反応になる、というものです。少し間(0.5秒くらい?)を時間を置いて描くと問題なく描けるので一見処理落ちっぽく見えます。
これを個人的に「すっぽ抜け現象」と読んでいました。
この現象を認識しだしたのは少なくとも1年以上も前の話です。
タブレットの不具合なのかな、とも思っていたのですがソフトを変えればそんなことはなく、クリスタの挙動の癖なのかなと思ってやり過ごしていました。
ちなみになぜ解決したのは、今でもよくわかっていません。
具体的にピンポイントな説明が出来ません。
なので解決までの過程をダラダラ書きたいと思います。
きっかけ
解決のきっかけは何の目的で作ったのはわからないサブツールが増えすぎたので、いっそのことサブツールを出荷時に戻そうと思ったことです。
サブツールやその他の項目を出荷時に戻すにはシフトキーを押して起動をすれば、初期化出来る項目を選ぶダイアログが開くので、そこで戻したいのだけチェックを入れて進めばさくっと戻ります。
これでさくっと戻した時、もしかしてすっぽ抜け現象も治らないかと思ったのですが残念ながら戻らず。でも一度気にするとなんか治したくなってしまって、いちど初期化を実行したこともあり、設定をリセットするのにも気が大きくなちゃって、あちこち初期化してみることに。
「環境設定をクリア」ダメ。
「タブレットドライバのダブルクリック距離をOFFに」ダメ。
「はらいを0に」ダメ。
「UNDO回数を減らす」ダメ。
「一つのUNDOとみなす時間を上下」ダメ。
解決
ここまでしてみて後はもう「設定フォルダを一旦削除しよう」というものでした。
設定フォルダというのはMacの場合は「~/Documents/celsys」というフォルダのこと。
windowsだと「%USERPROFILE%\Documents\celsys」フォルダですね。
クリスタを終了した状態でこのフォルダを一旦適当にリネーム。そしてクリスタを起動!
素材の初期化などが入って無事起動したので、さてどうかとキャンバスに描いてみると…治ってる!
素早く線をカツカツと描いてみてもちゃんと描けてる!
なんかあっさり治りました。
設定ファイルのどれかが原因だったみたいです。
素材の書き戻し
ただこのままだと過去の素材が全部クリアされてしまっています。
これらをまた登録するのは結構大変ということで、新しく出来たCLIPStudioCommonを削除、そしてリネームバックアップしたフォルダから「CLIPStudioCommon」フォルダをコピーしてきます。
CLIPStudioCommonを削除したのは、これはない状態で起動すればまた書き戻されるためです。
さて、これで素材が前の状態に戻るはずです。
結果はというと、この状態で起動しても線は普通に描けました。
すっぽ抜け現象は素材の量や内容のせいではないようです。
結局なんだったの?
理由は「なんかダメだったぽい」というふんわりした感じの答えに落ち着けることにしました。下手にいじってまた再発しても困りますし。
ただ、思えばLabsだったりした頃からの付き合いで、クリスタと名前が変わった時に設定をクリアしていますが、なんだかんだと初期バージョンから使い続けており、設定フォルダも引き継いで使っていました。
この長い年月で何処かに不整合ができていたのかもしれないですね。
以上、すっぽ抜け現象が解決した話でした。
不具合スレッドにもたまに同様の現象が書き込まれているので、もし同種の問題で悩まれている人がいましたら、何かの手助けになればと思います。