1万前後のプロジェクターでアニメを見る話
去年引っ越したときに家具を買い換えました。地震でほとんど駄目になってしまったんですね。
そのときはまだまだ余震で揺れていたので、寝室の教訓から「腰より高い家具は置かない」と決めていました。クローゼットとか蓋が出来る場所に納めてしまえ、溢れるものは処分、という方針です。
その結果、というか新居は壁に覆う物がないガランとした部屋になりました。
そこでふと「真っ白な壁があるならプロジェクター投影できるんじゃ?」と思い立って、試しに安いプロジェクターを買いました。
これはそのお話です。
形こそ微妙に違いますが、スペックは大体同じです。
1920x1080対応というのは、PCなどの接続先に申告する解像度です。なのでこの解像度の映像が出るわけではありません。実際は画素分なので800x480しかでないです。なのでエクスプローラーなどの細かい文字とかは潰れてしまいます。
WiFi機能を持ってAirPlayなどCAST系の機能を持っている物があります。ただこれは純正のAppleTVのAirplayと違ってなんでも投影出来るわけじゃないと思います。
著作権保護が入っているコンテンツは投影出来ない、ようするにLonlyScreenで出来るのと同じ程度だろうと思います。
数字だけを見るとエプソンやBENQなどのエントリー機と並びます。
ただこれはどうやら測定方法が有名メーカーのANSIルーメンは違う物らしく、実際だとかなり低い数字です。ANSIルーメンは投影面の明るさを計るのですが、これは多分ランプの明るさを計っているんじゃないかなぁと思います。そりゃ明るいはずです。
なので上下で焦点距離が変わってしまうため上下がぼやけます。
以上を踏まえまして、まあ安いしこんな物だろう、ということで買ってみました。
大きさは、大ぶりの辞典くらいでしょうか。会社などで使われているプロジェクターよりはずっと小さいと思います。
底にカメラ用のねじ込みがあるので、カメラ用の三脚が使えます。
スピーカーは付いていますが、無いよりマシ程度なので他になにか繋ぐことをオススメします。
イヤホン端子はかなり高音寄りの音がします。これも出来れば他から音を取ることをお勧めします。これは後述します。
で投影しているのがこんな感じです。
投影サイズは16:9で80インチくらいです。
普段使わないスタンド型一脚を使って固定して壁に映しています。スタンド型一脚というのはこんなのです。
スタンド型一脚は三脚と違って場所を取らないので、保育園のお楽しみ会とかあまり広くないところで、大仰に場所を取らず人様にあまり迷惑をかけずに使いたいときに便利です。
ただ安定性は三脚にはかなり負けますので、重たいものや無理は禁物です。
自分が使っているのは数年前に量販店で3000円くらいで買ったものです。本体にメーカー名が書いてないので、詳しくは分からず。でもリンクの物よりずっと細くて頼りない感じのものです。
スクリーンは今のところ無しです。
スクリーンについてはニトリの白い遮光カーテンが有名ですが、どうせ買うならちゃんとしたのも検討してみる価値があるかも知れません。
部屋は遮光カーテン+シャッターが付いているので昼間でも真っ暗になるというのもありますが。
解像度はちょっと低いですが、アニメとかを見る分には困りません。解像度感の目安は大体DVD位です。
色味はデフォルトだとちょっと青いです。一応、本体で調節出来ます。
好き好きあるかも知れませんが、個人的にはPCやMacやiPhoneに付いている「夜間モード(night shiftモード)」を軽く入れてちょうど良いくらいです。まあこのあたりは値段が値段なのであまり細かくは考えていません。
動作音ですが冷却用のファンの音が結構します。ただ自分より後ろに置いているならまあ及第点かな、程度です。ヘッドホンをするならほとんど聞こえません。
自分の顔の横に置いてるなら、ヘッドホンをしていても聞こえるかな。
そのスケーリング性能はあんまり良くないようなので、出来るならば出力機器側で調節したほうが良いと思います。
例えばWindows機ならばスケーリングを上げるか物理解像度を一致させる。Macの場合はDisplayMenuを使って近い解像度にする、などですね。
台形補正は極量使わないようにするのがコツです。ピントがぼけます。
平たいところに置くのであれば調節用のネジが付いているのでそれで出来るだけ水平にすることです。カメラ台があるなら雲台で水平にします。
プロジェクターに付いているUSB端子から給電しても動作しました。
PCとHDMIを繋ぐとプロジェクターがサウンドデバイスとして認識されますが、スカスカした音が出るため、せっかくの大画面でも台無し感満載です。
出来れば本体から音を取った方が良いです。
ただChromecastやfireTV Stickなど音声出力端子が無いものがあります。
この場合は、AVアンプを使うかHDMI音声分離機を使うしかありません。
そこまでしたくない、という場合は割と低音が出るスピーカーかヘッドホンを使うとちょうどバランスが取れるかなぁと思います。(ただしご近所さんには気を遣われますよう)
仮にヘッドホン端子からJBL Pebblesを繋ぎましたが、ちょっと音が軽かったです。(でもまあ聞けないことは無い)
JBL PebblesはUSB給電なのですが、これについては本体のUSB給電では追いつかないのかちょっと不安定になります。別途用意した方が良いです。
ただ念のために使わないときは、こんなのを使ってタップの方から根元から通電を切っています。
壁が空いてないという人は、天井が白ければ天井に投影するという手もあります。
ホームシアターごっこをしたい、けどそこまでお金をかけたくないし、部屋も広くない、という人は1万前後の出費でちょっとした映画館気分が味わえる機械だと思います。
環境的にいけそうで、もっと高画質を求めるなら本体を有名メーカーの良いものにステップアップする手もあります。
興味はあるけれど、という人が一歩目を踏み出すにはちょうど良いおもちゃかと思います。
そのときはまだまだ余震で揺れていたので、寝室の教訓から「腰より高い家具は置かない」と決めていました。クローゼットとか蓋が出来る場所に納めてしまえ、溢れるものは処分、という方針です。
その結果、というか新居は壁に覆う物がないガランとした部屋になりました。
そこでふと「真っ白な壁があるならプロジェクター投影できるんじゃ?」と思い立って、試しに安いプロジェクターを買いました。
これはそのお話です。
謎の激安プロジェクター群
アマゾンでプロジェクターを検索すると1万ほどのものが大量にヒットします。形こそ微妙に違いますが、スペックは大体同じです。
- 1920x1080対応!(ただし画素は800x480)
- HDMI,D-SUB,USB,SDカード,AV入力対応!
- たまにcast機器対応!
- 明るさ1200~1600ルーメン! 台形補正付き!
解像度
1920x1080対応というのは、PCなどの接続先に申告する解像度です。なのでこの解像度の映像が出るわけではありません。実際は画素分なので800x480しかでないです。なのでエクスプローラーなどの細かい文字とかは潰れてしまいます。
接続端子
接続機器関係はそのままですね。ただ中にはアンテナ入力付きもありますが、日本の企画では内ので使えません。WiFi機能を持ってAirPlayなどCAST系の機能を持っている物があります。ただこれは純正のAppleTVのAirplayと違ってなんでも投影出来るわけじゃないと思います。
著作権保護が入っているコンテンツは投影出来ない、ようするにLonlyScreenで出来るのと同じ程度だろうと思います。
明るさ
最後の明るさ。これが曲者です。数字だけを見るとエプソンやBENQなどのエントリー機と並びます。
ただこれはどうやら測定方法が有名メーカーのANSIルーメンは違う物らしく、実際だとかなり低い数字です。ANSIルーメンは投影面の明るさを計るのですが、これは多分ランプの明るさを計っているんじゃないかなぁと思います。そりゃ明るいはずです。
補正機能
台形補正は高級機は映像を歪ませるのですが、これは単にレンズを傾けているだけです。なので上下で焦点距離が変わってしまうため上下がぼやけます。
以上を踏まえまして、まあ安いしこんな物だろう、ということで買ってみました。
買った機種
買ったのは、LionWell ミニ プロジェクター 1600ルーメンです。大きさは、大ぶりの辞典くらいでしょうか。会社などで使われているプロジェクターよりはずっと小さいと思います。
LionWell ミニ プロジェクター 1600ルーメン 日本語取説 パソコン・スマホ・タブレット・USB・SD対応 1080P |
スピーカーは付いていますが、無いよりマシ程度なので他になにか繋ぐことをオススメします。
イヤホン端子はかなり高音寄りの音がします。これも出来れば他から音を取ることをお勧めします。これは後述します。
で投影しているのがこんな感じです。
投影サイズは16:9で80インチくらいです。
普段使わないスタンド型一脚を使って固定して壁に映しています。スタンド型一脚というのはこんなのです。
Velbon スタンド型一脚 レバー式 Pole Pod EX 4段/2段 小型 3Way雲台付 クイックシュー対応 アルミ製 |
ただ安定性は三脚にはかなり負けますので、重たいものや無理は禁物です。
自分が使っているのは数年前に量販店で3000円くらいで買ったものです。本体にメーカー名が書いてないので、詳しくは分からず。でもリンクの物よりずっと細くて頼りない感じのものです。
スクリーンは今のところ無しです。
スクリーンについてはニトリの白い遮光カーテンが有名ですが、どうせ買うならちゃんとしたのも検討してみる価値があるかも知れません。
雑感とコツ
映像と明るさですが、真っ暗にして使う分にはそれなりに見えます。部屋は遮光カーテン+シャッターが付いているので昼間でも真っ暗になるというのもありますが。
解像度はちょっと低いですが、アニメとかを見る分には困りません。解像度感の目安は大体DVD位です。
色味はデフォルトだとちょっと青いです。一応、本体で調節出来ます。
好き好きあるかも知れませんが、個人的にはPCやMacやiPhoneに付いている「夜間モード(night shiftモード)」を軽く入れてちょうど良いくらいです。まあこのあたりは値段が値段なのであまり細かくは考えていません。
動作音ですが冷却用のファンの音が結構します。ただ自分より後ろに置いているならまあ及第点かな、程度です。ヘッドホンをするならほとんど聞こえません。
自分の顔の横に置いてるなら、ヘッドホンをしていても聞こえるかな。
解像度のコツ
解像度的には1920x1080を受け付けますが内部でスケーリングされます。そのスケーリング性能はあんまり良くないようなので、出来るならば出力機器側で調節したほうが良いと思います。
例えばWindows機ならばスケーリングを上げるか物理解像度を一致させる。Macの場合はDisplayMenuを使って近い解像度にする、などですね。
補正のコツ
台形補正は極量使わないようにするのがコツです。ピントがぼけます。
平たいところに置くのであれば調節用のネジが付いているのでそれで出来るだけ水平にすることです。カメラ台があるなら雲台で水平にします。
USB給電
chromecastやFireTV stckを繋いで使ってみましたが特に問題ありません。プロジェクターに付いているUSB端子から給電しても動作しました。
音
スピーカーやヘッドホン出力はほんとおまけです。PCとHDMIを繋ぐとプロジェクターがサウンドデバイスとして認識されますが、スカスカした音が出るため、せっかくの大画面でも台無し感満載です。
出来れば本体から音を取った方が良いです。
ただChromecastやfireTV Stickなど音声出力端子が無いものがあります。
この場合は、AVアンプを使うかHDMI音声分離機を使うしかありません。
そこまでしたくない、という場合は割と低音が出るスピーカーかヘッドホンを使うとちょうどバランスが取れるかなぁと思います。(ただしご近所さんには気を遣われますよう)
仮にヘッドホン端子からJBL Pebblesを繋ぎましたが、ちょっと音が軽かったです。(でもまあ聞けないことは無い)
JBL Pebbles バスパワードスピーカー |
耐久性
とりあえず8ヶ月近く使ってますが今のところは元気です。ただ念のために使わないときは、こんなのを使ってタップの方から根元から通電を切っています。
なんでアニメ?
理由は簡単で、画質的に実写映画を見るには暗いところの表現力が足りないためです。暗いシーンだとちょっと辛い。あと解像度のせいで字幕が潰れますし。
一方、アニメの場合は、暗いシーンであっても「暗く見えるようにそれなり明る色で描かれる(又はカラコレされる)」ことが多いため、苦にならないためです。
字幕も、国内アニメを見る限りでは問題無いはずです。
ざっくりまとめ
今はこのプロジェクターには一線を退いた古いMac miniを繋いで、Dアニメを鑑賞機として活躍しています。壁が空いてないという人は、天井が白ければ天井に投影するという手もあります。
ホームシアターごっこをしたい、けどそこまでお金をかけたくないし、部屋も広くない、という人は1万前後の出費でちょっとした映画館気分が味わえる機械だと思います。
環境的にいけそうで、もっと高画質を求めるなら本体を有名メーカーの良いものにステップアップする手もあります。
興味はあるけれど、という人が一歩目を踏み出すにはちょうど良いおもちゃかと思います。