クリスタでタッチを有効にしたままタッチ誤爆を防ぐ

 vivotabみたいなワコムのタブレットが発売されたり、Cintiq-13HD touchが発売されたりと、タッチパネルな液タブPCなどででお絵描きするのが身近になりました。
 そこで気になるのがパームリジェクション問題。いわゆるタッチ誤爆です。
 絵を書いていると、手のひらがあたっていたところにチョロチョロと髭みたいな線が書かれたりする誤爆は困りもので、中にはタッチ無効にして対応している人もいます。
 でもCLIP STUDIO PAINTはタッチ対応なのでせっかく出来るピンチなどのジェスチャーでキャンバス操作ができなくなるのはもったいない。
 ということで指でのタッチの時の描画を無効する方法をちょっとご提案です。

 方法は至ってシンプルです。
 CLIP STUDIO PAINT(以後クリスタ)には指での操作は「シングルスワイプ」といって別のツールが割り当て出来ます。
 ここに何も設定されていないと、タッチはマウスのドラッグと同じ筆圧100%のストロークとして扱われます。
 本来はここはぼかしツールなどを割り当てて、指で擦るとにじむ、とかそういうのを想定していたみたいですが、ここを無害なツールんに割り当てて、タッチ操作で誤爆な線がキャンバスに書き込まれるのを防ぎます。

 具体的な方法ですが、以下の手順で行います。

1.無効なサブツールを作成する

まずサブツールのメニューから「カスタムサブツールの作成」を選び、以下のように設定します。
 ツールアイコンは今回はオブジェクトにしましたが、これはなんでも構いません。
 アイコンの色も適当に設定して下さい。

 2.無効なサブツールを設定する

 次にサブツールを設定します。
 サブツール「無効なツール」はオブジェクトツールの設定を持ちます。
 デフォルトのままですとレイヤー選択やベクター線を摘んでしまうのでサブツール詳細で操作対象を全部チェックを外します。

 こうすることで、何もしないツールになりました。

3.タッチ操作に割り当てる、おしまい

作成したツールをタッチ操作に割り当てます。
 タッチ操作の割り当ては「修飾キー設定」の一番下にあります。
 内容を「ツールを一時変更」として、作成した無効なツールを選びます。
  左上に適用範囲を全ツール使用時共通か、個別か選べますが、今回は共通にしています。
 


あとはコマンドバーで「タッチ操作の切り替え」 をオンにします。



これでシングルタッチ操作でキャンバスに何も起きないようになりました。
ピンチや日本指スワイプは有効ですので、キャンバスの移動回転拡大はタッチで操作出来ます。

この状態だとツールパレットも操作出来ます。なので手のひらの下にツールパレットがあると勝手に切り替わる可能性があります。
 その対応は…右利きの方ならば、右にツールパレットを置かない、スクロールバーを表示しない、で対応かなぁと思います。

 以上、タブPCでクリスタを使うときの小ネタでした。

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