iOSでDragonFlyが給電なしで動いた話

 使っていたスマホが壊れたため、iPhoneになりました。
 ええ、前に「強化ガラスは頑丈だぜ」みたいなことを言っておきながらこのザマです。
 原因は、机の上からたまたま机の下においてたモニターアームのクランク部分に落ちたこと。
 アームの取り付けをしようとしていて、作業スペースの確保のために机の上の整理をしていた時にうっかり小突いて落下。そしてこのザマです。



さて本題

 まずお約束。
 この記事は私の身に起きた事を徒然と書いているものですので、ぶっちゃけ自己責任な話です。

 iPhoneとかiPadとかで音ゲーをするときイヤホンやヘッドホンですることが多いのですが、このところ出番少なく余らせているDragonFlyが使えないかなぁと思ったのが事の始まり。

 DragonFlyが眠っていたのは、PCにはDAW用のオーディオンターフェースがあり、G633も刺さっていて、これ以上音の出口が増えても切替が面倒というだけ。

 iOSはLightning-USBカメラアダプタを使えばUSB機器が接続できます。ここにUSB Audio Class1.0ないし2.0対応のUSB-DACを繋げば使えるはずです。

 で調べてみると、DragonFlyは消費電力量が大きい様子。PC接続前提のアメリカンなDACだしね。
 ダメ元試してみるとやはりこんな感じ。





 ですよねー。
 ということで、プランB、セルフパワーのUSBハブを挟むことに。

セルフパワー駆動では問題なく


「外出先でiOS機に消費電力の大きいUSB機器をつないで使う画期的な方法 | ひとりぶろぐ」、というこの方のブログを参考にして、同じiBUFFALOのUSBハブを買ってきました。
 同じなのは、小さいのと後でUSB-DCケーブルを買う事になると思っていたのでどうせならサイズがわかってるほうがよかったからです。

iBUFFALO USB2.0ハブ 4ポートタイプ ACアダプタ付 【電源連動タイプ】 ブラック 【PlayStation4,PS4,PS3,torne動作確認済】 BSH4AE06BK
iBUFFALO USB2.0ハブ 4ポートタイプ ACアダプタ付 【電源連動タイプ】 ブラック 【PlayStation4,PS4,PS3,torne動作確認済】 BSH4AE06BK

  さて、早速繋いでみます。



 なんか携帯のわりに線が一杯ですが、そこはテストなので目を瞑ります。
 この方法は先人たちが幾度と無く試した方法なので、特に書くこともなく問題なく動きました。
 さすが外付けDAC、内蔵のヘッドホン端子とは比べ物にならないくらいシャキッとした音が流れ出します。音ゲーの音は実装や諸々の都合でかなり強い圧縮がかかっていますのでびっくりするほど高音質!ということにはなりませんが、それでもモゴモゴした感じはなくなっていい感じです。

 さて、問題はここからでした。

セルフパワーを外したら


 鳴ったとしてもいかんせん電源アダプタにぶら下がったのでは面倒この上ありません。
 上のブログでは、モバイルバッテリーを組み合わせていたり、サードパーティのカメラコネクタを使って回避していました。
 モバイルバッテリー方式が妥当かなぁ、モバイルバッテリーとUSB-DCケーブルを注文するか、と思いながら、ふとDCケーブルを抜いた状態でiPhoneに刺したところ。



 あれ、動いてる。

 電力足りませんの警告も出ず、普通に動いてしまいました。
 認識が変わったかは本体の警告ダイアログ以外にも本体LEDの色でも分かります。
 認識していないと44.1KHzで認識したことを示す緑色のLEDが点灯しますが、認識すると96KHz認識を意味する紫色に変わります。

 上の記事ではサードパーティのハブ的なカメラコネクタが消費電力量をどうにかしてるんじゃ、ということでした。これセルフパワーなハブならなんでも良いんじゃ…。

 と思って、我が家で他で使っていたセルフパワーなハブでもテスト。



 あれ…。

 つまり、セルフパワーなハブを挟めば消費電力の申告量が上手く渡らないということかしらん。

 じゃ、じゃ、じゃあ、普通のハブじゃ駄目なん?
 で刺してみたところ。



 鳴るわー。

 もしかたらコネクタ一体型の2口ハブとかでもいけるのかしらん…。

 USBワットチェッカー的なものを持っていないので、とりあえずPCにさしてDragonFlyの消費電力量を見てみることに。



 Windows,Macともにデバイスマネージャー的なところでは200mAと表示。どうもこれはほかを見ると100mA刻みぽい。
 ものの話のよるとiOSの給電は200mAに制限されている様子。
 これをセーフと取るかアウトととるか…。バッテリー持ちは抜群に悪くなるだろうなぁ。あと長期的にはどうなんだろとか考えます。
 供給側(iOS機器)には、USBの要求電力を受けて出力量を調整する機構があると思うのですが、そこがどうなるかちょっと不安。安物USB充電アダプタみたいにならなきゃ良いけど。
 とまあ、チキンなのでモバイルバッテリーつなぐことになりそうです。

 ちなみに、認識するか、鳴るかならないかだけで確かめていたのでセルフパワー給電有り無しでの音質の違いとかはノータッチです。


 そもそもそういう製品はすでにある


 iPhoneやiPadに直挿しで本体からのみの給電で動くDACというのはすでにあります。
Logitec ハイレゾ変換アダプター Lightningコネクタ対応 MFI取得 ヘッドホンアンプ DAC(192kHz/24bit)搭載 シルバー LHP-A192HRSV
Logitec ハイレゾ変換アダプター Lightningコネクタ対応 MFI取得 ヘッドホンアンプ DAC(192kHz/24bit)搭載 シルバー LHP-A192HRSV

 筐体がインゴットから削りだしで1日300個しか作れない、とかちょっとくすぐるエピソードをお持ちのこの方ならLightningに指すだけで外部DACの出来上がりです。
 DAC買って、ハブ買って、カメラコネクタを買って、とかよりずっとお安くお手軽でMade For iPhone(iPad)認証取得ずみ。
 なんだか最後はLHP-AHR192の宣伝みたいになりましたが、「王道のほうがやっぱ良いよね」となるのは最近のこのブログのテンプレかな。

Android端末が欲しくなる


 iOS機器が増えるとAndroidな端末が欲しくなるのが不思議なもの。
 AndroidはAndroidでいいところがたくさんあるからね。アイデア一発芸的なアプリが多くあるのも好きです。
 そんなこんなでNEXUS7は今買うにはもう古いかなぁとかで、手頃な7型タブレットあたりを物色中です。

追記


 買ってきたiBUFFALOのハブにはPC側の電源がOFFになると、ハブにぶら下がってる機器もOFFになる連動機能があります。(ただしUSB通電でON/OFFするように作られているデバイスのみっぽいですが)
 iOSでもこれ動作するか試してみました。もし動いたのならバッテリ駆動にした時大幅に助かりそうです。

 結果は、DragonflyさんはOFFにはなりませんでした。数分後にLEDが赤色つまりスタンバイにはなりましたが通電はしてるみたいです。これはUSBハブじゃなくてiOS側の仕様っぽい。