iPadで外部キーボードを使って文章を書いているとき、
「全角スペースの入力が大変」
　と思った人向けの記事です。

　iOSは全角スペースの入力には癖がある、というのは使った人ならば感じたことあるのでは無いでしょうか。
　なんでもAppleの方が「英数は半角でいいじゃないか、全角英数は無くしたい」という思いがあるとかないとかで全角系の扱いが渋いのだと言う話を以前どこかで読んだ記憶があります。
　ただ実際問題全角じゃないと受け付けてくれない入力フォームとかあるので仕方なく残してる、とか。
　
*webでの対談記事だったと思うのですが、今探してもちょっと見つからない。
　
　その関係でなのか、特に外部キーボードを使っていると、全角スペースの入力に困ることがあります。
　特に段落の冒頭に入れたいという人は多いのではないでしょうか。

対処法は三つ

　iPadなどのiOSに外部キーボードで簡単に全角スペースを入力する方法はざっくりと思いつくのは3通りあります。

 - 全角スペースに対応したアプリを使う
 - そこだけソフトキーボードを使う
 - ユーザー辞書に登録する
 - 連絡帳に登録する

　最初の「対応したアプリを使う」の場合。

　例えば有名なiA Wirterというアプリの場合スペースは勝手に全角にしてくれます。

　有料アプリですが、Dropbox連携やMakedown記法で書いた物をPDFで綺麗な見栄えで出力出来たりと大変便利なアプリです。

　他にはWrixというアプリでは、全角空白の挿入」というコマンドにスペースキーを割り当てることで簡単に全角スペースが入力できます。

　このWrixはiA Witer同様にdropbox連携機能があったり、大変多機能でそれらの機能を比較的自由にショートカットに割り当てが出来ます。

　秀丸などのPCのエディタに近い雰囲気を持っているなと思います。

　アプリ自体は無料ですが、上の挿入コマンドを多用する場合は「プラス機能パック」を購入することをお勧めします。

　最後はiライターズというアプリ。これは画面上に表示されたツールバーに全角スペース入力のボタンがあり、それをタップすることで全角スペースが入力出来ます。

　このアプリの作者さんは同様のアプリを何種類か出していますが、どれも同じように入力出来たと思います。

　アプリで対応するメリットはPCのようにストレスなく入力出来ることです。

　デメリットはそのアプリ内でしか使えないことですね。

　ソフトキーボードを使えば全角スペースを入力出来ます。

　「英語（日本）」のキーボードや、ATOKなどのサードパーティーの入力アプリを使えばいいのですが、「外部キーボードで入力したい！」という目的は叶えられないのでここではスルーします。

　これは有名な方法ですので、ちょっと検索すると一杯出てきます。

　コピペした全角スペースをユーザー辞書に登録します。

　ただスペースだけの登録は出来ないので、「　□」とか余分な1文字を追加しておいて、使うときは□を削除して使う、みたいな使い方をします。

　iOSの変換候補は、ユーザー辞書だけではなくて連絡帳の内容も表示します。

　これを利用して全角スペースも登録できます。

　やり方は、連絡帳を立ち上げて連絡先を新規追加します。

　「姓」のところに全角スペースを入力します。これはWEB等から全角スペースをコピペするといいです。

　「姓（ふりがな）」のところにユーザー辞書でいうところの「読み」を入力します。私は「vv」と入れています。

　「名」のところは「全角スペース」、「名（ふりがな）」は「ぜんかくすぺーす」と入れます。

　これは連絡帳の一覧に表示されるだけなので分かりよければ何でも良いです。

　これで完了です。

　物理キーボードで[vv]と入れると第1候補に全角スペース（ぱっと見はただの不自然な空白）が表示されますので確定すれば全角スペースが入ります。

　以上ざっくりとですが、iOS全角スペース入力のまとめてみました。

　個人的にはサードパーティーアプリによる日本語入力を外部キーボードにも解放してくれればいいのになぁと思います。