リアルなハイライトや陰影色を教えてくれる「Colour Constructor」というお絵描き支援ソフト


 今回は海外のお絵かき系ウェブをふらふら巡っていたら見つけたツールをご紹介してみる回です。

 リアルな色って?


 リアルって言葉はよく使われますが、意外と意味は人それぞれで「正確性」と取る人もいれば「現実的」と取る人もいます。ちなみに自分は「説得力、もっともらしさ」という風に受け止めています。
 さて、ここでいうリアルは「物理則を再現しようとしたとある計算モデル上で正しい」という意味で、最近ゲーム界隈でよく耳する「物理ベースレンダラ」風の仕組み*1を使って、手軽に物の色を知ろうというのが「Colour Constructor」というツールです。
 Gumroadというシステムを使って販売されており、Win版とMac版があります。

 *1 フォーラムの作者のコメントを見るととりあえずランバート反射とかは計算しているよう。
 
 とりあえず、実際に使用している様子の動画はこちら。



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iPad Pro と Apple Pencil


 やっと届いたApple Pencil



 先日、一週間以上前に注文していたApple Pencilが届きました。
 これでようやく「高価な電子書籍ビュアー」と化していたiPad Proが本格稼働になります。




 早速開封してペアリング、そして充電。
 充電方法がアレな画像が出まわりましたが、Lightningケーブルに取り付ける変換アダプタを付けることで充電することも出来ます。

 iPad Pro直先なのは出先の緊急用じゃないかな。
 ちなみに、iPad Pro付属のLightningケーブルは長いです。iPad Pro Air2付属の倍くらいの長さがあります。

 ペンはツルッとしていて、ボタンも何もありません。「ボタンを付けて握り方を変にするな」とでも言いたげなくらいシンプルなペンの形です。
 後ろ側にLightning端子をしまうキャップがあるくらいです。このキャップはマグネットの力でカチッとくっつきます。
 充電中を示すライトもありません。充電の具合はペアリングしたiPadの通知画面で確認します。
 太さは標準的な鉛筆やシャーペンの太さななので、クリップ的なものが欲しい場合は、適当なペンのものが使えそうです。
 ちなみに自分が試したところ、ステッドラーのシャーペン式のペンホルダーのクリップとパイロットのシャーペンS3のクリップがちょうどいい具合でした。(少し広がる構造ですし)


 ペンの挙動はとても良い



 早速メモやProcreate、メディアバング・ペイントなどで試してみましたが、パームリジェクションはほぼ完璧です。
 左利きですが、誤爆はほとんどしません。
 描点がペン先にピタッとほぼ遅延なく追随すること、アクティブ系などであたまりまではありますがペン先と描画がずれないこと、カーブがガタガタにならないことなど、一世代前に出たサードパーティのBTスタイラスはなんだったんだろうという出来です。
 wacomのペンはタブレットを回転させると傾き補正の関係でかズレが大きくなったりしますが、本体を回転してもズレることがないため、紙のようにくるくる回して書くことも出来ます。
 ただし、ごく細かいところを書こうとすると稀に少し線がヨレれます。といっても1文字5mm程度の文字で書ける程度の大きさなら問題無いです。
 タッチパネルのセンサーの目の細かさがペンの精度の細かさなのでしょうか。このあたりは画面解像度とは独立した高解像度の座標を持っているwacomの電磁誘導式に一日の長があります。
 

 カーソル問題はアプリ次第


 マウスカーソルというものが存在しないiOSでは、描点がどこに描かれるかわからないという問題は、ペンの応答性とズレのなさ、ペン先とモニタまでの間のガラスが(一般的な液タブに較べて)薄いこともあり、ほぼ解消されています。
 ブラシサイズについてはアプリ次第になります。標準のメモやprocreateはブラシカーソルを表示してくれますが、メディバン・ペイントやkakooyo!はその機能がないため、消しゴムがどこまで消すのかわからないという事が起きます。
 メディアバング・ペイントにブラシカーソルが実装されないかなと願っております。

ペンの滑り



 タッチ面がツルツルで、ペン先もあまり抵抗がない感じのペン先なのでわりと滑ります。
 慣れていないとペン先が少しふらふらします。(私のことです)
 ただ私は板タブは市販の漫画原稿用紙を貼っていた上にフェルト芯を使っていて、液タブでは敢えて滑りの悪いビニールシートで画面を覆って使っているので、普段から液タブに標準芯で直書きしてる人やステンレス芯を使ってる人には違和感ないかもしれません。

 Apple Pencilはペン先の交換が可能に出来ているので、そのうちに誰かが摩擦多めの互換ペン先を作らないかなぁと思っていたりします。
 あまり摩擦が大きいと液晶面に跡が付きそうですが。

 保護シール的なもので摩擦を調節することも一瞬考えましたが、スマホやiPadのときに保護シートが操作性を悪くしていた教訓から今回は見送っています。
 まあ、iPadのときは、デレステのフリック入力が絶望的に出来なかっただけですけどね!

 スマホなんて1年以上鍵とかと一緒にポケットに入れてますが、特に傷ついていないし強化ガラスって思うほどヤワじゃないのかなと思うようにしています。

 アプリによる誤爆とか操作感の差



 メディバン・ペイントだとアプリにある「Apple Pencil>パームリジェクション」をオフの状態でも本体のパームリジェクション機能は有効です。
 ベタッと手のひらが付いているときは誤爆しないのですが、指先や手のひらが軽く触れると、ポツポツと誤爆の点々が描画されてしまいます。
 こういう時、メディバン側のパームリジェクションをオンにすると発生しなくなります。
 アプリ側のパームリジェクションをオンにすると、ブラシや消しゴムツールの時はいわゆるピンチやスワイプによるキャンバス操作が出来なくなり、サイドのツールバーの下のほうにある手のひらツールを押した時に指先でのみキャンバス操作が出来るようになり、その状態でペンを設置すると自動で前のツール(ペンや消しゴム)に切り替わります。
 自分はこれをオンで使っています。タッチ操作によるキャンバス操作の操作感と誤爆を防ぐ合理的な案だと思います。

 procreateはペンを握った手でスワイプして移動や拡大縮小の2本指アクションをしようとすると認識されないことがあります。(ペンが画面に近いことで一方のタッチがキャンセルされてる?)

 2015年12月28日追記
 procreateは設定の中にあるアプリ独自のパームリジェクトをオフにしたら治りました。
 上記を書いていた時は「詳細」に設定してた時のもの。
 この設定項目をすっかり忘れていました。

 お絵描き以外での便利さ



 お絵描き以外では点を出せるため、ブラウザでのリンクやテキストの選択がグッと楽になります。
 テキストを選択するときは「トントン」とペン先で2度ノックして左右に動かすと選択モードになります。

 あとはリモートデスクトップの操作もかなり改善されます。
 MS謹製のリモートデスクトップアプリは、あまり細かいと操作しづらいだろうということなのか、解像度決め打ちなのですが、この精度ならもっと高い解像度でも行けそうです。
 

 Surface Pro4との葛藤



 iPad Proのペンは良く出来ています。本体を買うときに実際に触って買うことが出来なかったので不安な思いもしましたが、実際はかなりいい意味で裏切られました。

 iPad ProはSurface Pro4と比較されます。サイズや重さや価格帯がぶち当たりますからね。前の記事でも書きましたが、アップル自身も講習会でその言葉が出るくらいには気にしてるご様子。
 個人的にかっちり絵を書きたいとかものを作りたいというのであれば、ぶっちゃけSurface Pro4の方が筋が良いと思います。
 なんたって使い慣れたソフトがそのまま動きます。クリスタだってAdobeソフト達だって動きます、モデルに内容によっては普段のワークフローでフィニッシュまで持ち込めます。

 モニターの発色はものの計測によると、両者はさほど変わりません。
 これがadobeRGBでの対決ならばWindowsは何かと面倒なのですがsRGBなので素直に見て良いと思います。

 自分も結構悩みました。店頭で落ち着きのないクマみたいに行ったり来たりして触りながら、頭のなかのDJが買おう辞めよか音頭とどっちを買おうか音頭を同時に回してはフェーダーを行ったり来たりさせていました。
 結果的にSurfaceはSurface Bookを待とうと落ち着けました。なんだかんだでクラムシェルはの安定感は良いです。
 Bookに関しては「入学シーズンくらいにぶつけてくるんじゃないかなぁ」みたいな話をちらりと聞きました。

 iPad Proはクリエイティブにおいては「余計なことが目に入らない出来ないZenモード的な環境でささっと作業して、次へ渡すパイプラインが構築できる」機械かなと個人的に思います。

ところで…


 ペンが届いて、記事の公開までこんなに遅れたのはノロで寝込んだため、とそれで遅れた仕事に追われたため。
 初ノロでしたが(縁起物みたいです)、嘔吐よりも夜間の腹痛のほうがしんどかったです。


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iPad Proを買った。

 先日、iPad Proを買いました。
 色々ありまして手元に届くのに時間がかかり、とりあえず本体だけ受け取り。
 ただペンはまだ手元に届いていないので、目下コミックスが見開き等倍で見られる高価な電子書籍ビュアー状態です。

 店員さんにもペン品薄らしいですけどどうなんですか、と聞いてみたらApple自身の講習会ですら数揃えられないそうなので、まあ物がないんでしょうね。
 あと気になったのは講習会でもsurface pro4を意識してかよく名前が出てたらしいこと。
 自分もsurface Pro4考えたんですけどね。初代surfaceProから本体やキーボード回りも随分ブラッシュアップしてますし。
 ただどうせならSurfaceBookを待ちたいな、というのでiPad Pro。

 満足度とかそういうのはペンが届いてからでしょうね。
 メモアプリとかで触った感じだと、2本指スワイプで定規を動かせたりとか、そいう感じは昔wintab APIの解説本だかで見たWacomが作ろうとした電子文房具に近い気がしました。
 Wacomの電子文房具って定規とか消しゴムを個別のデバイスにする構想だった記憶があります。

 ちなみにAir2用のWacomのBTスタイラスはほぼ全滅。bamboo Paperはかろうじてペアリングしましたがあさってのところに線が描かれていました。

 とりあえず大きいので、これを外で取り出してAir2のようにタブレットとして操作しているイメージはちょっと厳しいかな。

 デフォルトでGarageBandが入っていますが、大きくなった結果、鍵盤がとても弾きやすくなりました。これは嬉しい誤算。ただちゃんと使いたいならKORGのMicrokeyがほしいところです。
 早くMicrokey Air出ないかなぁ…

 目下使い道がないので、Air2で進行中のデレステ入れようかなぁとか思いつつ、でも取り回しが悪いものなぁと悩みつつ。
 スマホのゲームはアカウントに紐づけされて、複数のデバイスでゲームデータが同期するような、マルチデバイスにならないですかねぇ。複数のアプリストアを縦断してると課金系がすごい大変でしょうけど。


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G633の怪その2 使用感編


 Logicool G633の使用感編です。
 子供が風邪を貰っては伝染り、治った頃また子供が貰って来ては伝染り、というコンボを繰り返し、仕事も立て込んで、落ち着いてゲームもしていなかったので使用感が書くに書けず伸び伸びのなってい続編です。

見た目と装着感


 見た目はゴツいですが、つけてみると見た目の迫力よりは重くはありません。ただし見た目に反して、という但し書き付きです。リスニング用ほどの軽さはないです。
 頭頂部あたりにメッシュスポンジがあり、頭頂部が痛いということはありません。
 耳あて部分もメッシュなので微かに通気性があり、リスニング用に比べてムレにくいです。ただ反面、少し滑りやすいので急に振り向いたりすると滑ってズレる事がありました。
 これは使い込むと少しはメッシュが馴染むかもしれないですが、新品に近いとそんな感じです。
 ピカピカ光るLEDは、自分からは見えないのでまあ気にしない方向です。
 これは大会とかでチームごとに色を合わせたり、ゲームが対応していればプレイヤー死亡時に赤く切り替わる、とかそういう観客向けの演出装置なのだと思います。
 ちなみに使い続けていると左側が仄かに熱を持ちますが、熱いということはありません。

素の音質


 素の音質はざっくり最初に印象を言えば、悪くはない、という玉虫色な表現になります。
 というのも、このヘッドホンはリスニング用ではなくゲーム用というのが悩ましいところです。
 比べがちなリスニング用とは最適化された用途が異なるので、同じ尺度で測っていいか難しいと思うのです。
 強いて言えばモニター用途が近いのなかなぁと。

 聞いた印象では、同社が昔出していた2chスピーカーのZ-10に似てると思いました。
 個人的に手持ちで価格帯が似ているだろうSENNHEISERのHD558を引き合い*1に出すと、HDD558より音が近く、ドンシャリというわけではないけど低域の応答性は良いみたいでわりとドコンと鳴る、という印象。

 ただ、手元の音源を色々聞いていて、これで音楽を長時間聞いてもあまり楽しくないだろうな、というのも同時に感じました。
 飛び抜けて解像度が良いわけでもなく、伸び悩む感じもあります。
 まあ、これは1.5万~3万オーバーのヘッドホンと較べてなので、数千円のヘッドホンからのステップアップからならば下手なヘッドホンより十分いい音だと思います。
 また内蔵DACを使わない外部入力だとまた違った印象かもです。

 心地よく音楽を聞かせたいわけじゃなく、ゲーム中の音にフォーカスした製品ですので、次の項目へさっさと行きたいと思います。

 *1 日本での値段でいえばHD598が近いけど、HD558の上はHD650しか持ってないのとG633はマイクやギミックやDACなども勘定しないといけないと思うので、ヘッドホンとしての価格比較はHD558でも分が悪いかなとは思う。
 

サラウンド感


揉めに揉めたサラウンド感について。
 ネット上で手に入る効果がわかりやすいテストトーン的な音源は、Logicool自体が公開している(元はFraunhofer IISが作った何かのテスト用っぽい)ものと、Microsoftが配布している多チャンネルテスト用のファイルがあります。

Logitechのもの。
www.logitech.com/pub/techsupport/gaming/7.1auditionOutLeaderv2.zip.
Microsoftのもの。(自己展開ファイル)
http://download.microsoft.com/download/6/b/1/6b17045c-6ce8-4dc4-a3b5-2717b8711fc8/8Channel.exe

 これらを聞く感じではサラウンド感はちゃんとあります。
 ただセンターはヘッドホン特有の頭の中で鳴るような感じです。
 セリフは常にセンターから鳴る映画を見るときは少し気になるかもしれません。ただ映画を違ってゲームは発声している位置や自分の視線の方向によってセリフの発声位置が変わることが多いので、ゲーム仕様ではそこまで気にならないかなぁ。

 映画といえば、G633のAPOの設定画面…つまり、コンパネの再生デバイスのG633のプロパティの中で、Dolby Audioにすると「映画」と「音楽」というモード切替が出来ます。
 映画だと派手目に音楽だとおとなしめになるような印象です。
 LGSにはない項目なので、興味があったら触ってみるといいかもです。

 さてゲームでの使用感へ。

ゲーム中での使用感


 ゲームで幾つか試して使ってみました。
 ジャンルはもっぱらFPSです。BF4とかInsurgencyとか。
  LFEの反応がいいのでBF系はドコドコなります。一方、ゲーム中は静かでカサコソとそれこそ虫の足音を探して歩くようなInsurgencyだと、後ろに回り込んで来る敵の足音を聞くことが出来ます。
 マップ構造を覚えているならば、あそこの通路を通って回ってきてるのかな、とわかります。

 音質的にはヘッドホンの物によては迫力の低音を出そうとして妙にモゴモゴしてしまい、カソコソというか細い系の足音が聞き取りにくいのもありますが、これはそういうこともなく、いいバランスだと思います。
 ただ少し残響感があるので、そのあたり気になるかもしれません。

 自分は雰囲気を楽しむヌルゲーマーですし、insurgencyに至っては、長年の気心が知れたメンバーでCOOPをしている遊び方なので、ガチに勝ちに行く人はまた違う評価かなと思います。
 

続・分かりにくい仕様とG35


さてさて、ここでまた再びG633の分かりにくい話。
 たまにG633の話で「youtubeの5.1ch動画を見てもサラウンドに聞こえない。G35なら聞こえるのに」というのを見かけます。
 これ、youtubeは5.1chのファイルを受け付けるんですがyoutube側でダウンミックスしてしまうので、再生時は2chになってしまいます。
 5.1chのファイルを受け付けるのが罪深い感じです。

 ではでは、なぜG35ではサラウンドが聞こえるかというと、G35はDolby Pro Logic IIというのに対応しています。
 これはざっくり言うと、ステレオ音声をサラウンドに拡張したり、拡張されることを見越してステレオにダウンミックス(エンコード)した音声を再び5.1chに分解する、というものです。
 なので、youtubeの2chにダウンミックスされたサラウンド音源でもサラウンド感が出る、というわけだろうと思います。製作者が意図したサラウンド感とは違うものでしょうけれども。
 たしかRazerのサラウンドドライバにもPro版なら似たような物があったと思います。

 ところがG633はステレオ拡張的な機能はありません。
 G633の目玉機能のDTS HeadphoneXというのは「どこかの部屋で鳴っているサラウンドスピーカーセットの聞こえ方をなんやかんやで再現する」というものなので、2ch音声を入れても少し離れたところで鳴っている音になるだけです。

 5.1chや7.1chを再生できるブラウザといったら今のところWindows10のEdgeくらいかな。
 ただ説明を見るとAVアンプとかにビットストリームを流せます、という感じぽい?
 ちなみにEdgeのサラウンドデモサイトはこちら。映画の1シーンがサラウンドで見れます。
 Edgeで開かないと音が出ませんし、G633にドルビーのデコーダ機能はないのでサラウンドで鳴ってないっぽい(Dobly Audioでフロントをオフにすると消える)


 もう一つはいわゆるバイノーラル系の音源に対して「サラウンド感が出ない」というもの。
 バイノーラル系はざっくり言うと、録音時に人体もしくは人体に似せた頭部の耳の位置で録音し、再生時も同じ位置(つまりイヤホンかヘッドホン)で再生することで、録音時の聞こえ方を再現しようというものなので、これも上記の「離れたスピーカーを再現する」というの趣旨が合わず、とても相性が悪いものになります。


 ということですが、これらの特性を説明書などの解説もなくコンシューマー製品の仕様とするのはかなりユーザーに多くを求め過ぎる気がします。
 グローバルなモデルなので、個別のマニュアル制作を惜しんだのかもですが、謳っていた製品のイメージと実物の仕様に差を感じます。

ゲームと関係ない不具合


 ロジクールのゲーミングマウスを使っているのですが、マウスの拡張ボタンでツールの切替をするためにLGSにphotoshopのプロファイル入れています。
 LGSにプロファイルが入っているとG633も反応するわけですが、photoshopを起動するとき、何故かLEDが激しく明滅します。
 どうもphotoshop起動中(おそらくプラグインを読み込んでいる時)は細かくアプリケーションの切替が起こっているぽい。
 一度つけた状態でPhotoshopを起動した時、耳元が激しく明滅していたのを妻に見られて大爆笑されました。

無理矢理締める


 文中に「ゲーム用途であれば」とあるように、ゲーム用としてはわかって使うならいい機械だと思います。
 
 怖いものはより怖く、派手なものはより派手に。ゲームが楽しくなります。
 これでスターウォーズ・バトルフロントをやると楽しいかもなぁと思います。買ってませんけども。
 目下はR6:siegeのオープンβを楽しみにしております。

 ただ、これがゲーミングサラウンドヘッドホン入門機かといえばちょっと高い。
 じゃプロ用?かというと、それもちょっと違う気がします。
 個人的には楽しい機械でしたが、とらえどころが難しいですね。
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G633の怪

地雷は承知の上


 ロジクールのヘッドセットG633を買いました。
 ところがこれamazonのレビューを見るとサラウンドで認識しないと中々の不評な様子。
 英語圏向けの公式のフォーラムも同様の様子。
 ただ、raddit上でロジのアカウントが「ステレオ認識は仕様」という風に言っていたり、それに対して「それじゃ多チャンネルを受け付けられないじゃないか」とユーザーから反論されたり、いろいろ混迷が深い様子。
 この辺は承知の上で、

  • 話した声がそのままヘッドホンからスルーで再生出来る(いわゆるサイドトーン)
  • USBで接続できる
  • 蒸れない
  • そこそこちゃんとしてる音
 という条件で探すとこれかなぁということで買いました。
 ハードウェアはいいモノらしいので、更新が効くドライバはそのうちに改善されるかなぁと。


サイドトーン大事


 私の部屋は二重扉なのですが、低音だけは寝室までズンドコ抜けてしまいます。
 となると夜のゲームはヘッドホンに必須になります。
 よくあるゲーミングヘッドセットって密閉型が多く(大会とかうるさいところでの使用を想定しているんでしょうね)、自分の声が聞こえないのが苦手でした。
 なので、耳にはSENNHEISERの開放型ヘッドホン、首からマイク用にエレコムの安価なヘッドセットをかける、という状況でゲームをしていました。
 首にかけたヘッドセットや二本もケーブルが繋がっているのはなかなか鬱陶しく、とくにヘッドホンとマイクのケーブルが絡まりやすいのが難点でした。

 

LGSを有効にするには規定のデバイスに


 早速繋いでみて、LGSの最新版を入れました。
 認識は散々既出のステレオ。適当に鳴らしてみながらLGSの設定を変えても…変化がない。
 なるほど荒れるわけだ、などと思いながらサウンド設定を見てたら規定のデバイスになっていませんでした。(アプリの出力先だけ設定していて、OSはDAW用デバイスが規定になってた)
 もしかしてと思ってG633を規定のデバイスにしたところ無事音に変化が。
 規定のデバイスにしないとLGSの設定が生きないようです。

テスト音源作り


 ただこの変化がサラウンドかどうかはわからない。
 ということで早速テストなのですが、手頃なチェック音源がない。
 映画やデレマスの特典の5.1版とかを流してみても聞こえてくる音が正解かどうかはわかりません。
 物理的なサテライトスピーカーがあるわけじゃないので、個別のスピーカーを確認するなら各チャンネルごとのテストトーン的なものが必要ですが、あいにくと持ってません。
 無いなら作ろうということで、波形編集ソフトで多チャンネルファイルを作ることに。
 音声合成サービスの音声を「レフトチャンネルです」「ライトチャンネルです」「レフトリアチャンネルです」…と入れて7.1chのWAVで保存。

早速テスト 


 MPC-HCを起動して、内蔵デコーダ(lav filter)の設定からパススルー系を全部OFFにして7.1chのPCMデータとしてデバイスに渡すようにします。

 これで再生しながら、LGSでDolby audioに切り替えて、サラウンドミキサーで一つのチャンネルをだけ11にして他を0に。
 これでもし、ただのステレオとして流れているのであれば音声がまとめて再生されて、助けて聖徳太子状態になるはずです。
 逆に機能していれば、チャンネル名が一つづつ読み上げられるはずです。

 でポチッと再生したところ…「センターチャンネルです」。あれ、再生チャンネル絞れてる。
 他のを変えてみると「LFEチャンネルです」「レフトサイドチャンネルです」。
 聞こえ方も横や後ろからとちゃんと変化します。

 あれ?動作してますよ。

 作成、使用したテストファイルはこれの中の7.1test.wavです。
 
 2015/10/29修正
 ・公式からテストファイルが公開されていたのでそちらのほうが効果がわかりやすいです。 ファイルは下のリンクの先にあります。
 ・あと考えればWAVなのでMPC-HCじゃなくてWMPで良かったですね。


 設定のメモ

・出力のオーディオレンダラのところは、「内部オーディオレンダラ」以外を選びます。
WASAPI排他モードが使えるなど音質面で有利なこのモードですが、WASAPIへの接続が独特なのかこのテストでは共有モードでもサラウンドが効きませんでした。
 DirectSoundのG633を選ぶのが無難ぽいです。

・OSの再生デバイスのプロパティにある「詳細」のところで設定する共有モードのサンプリングレートで96000Hzを選ばないこと。
 LGSに書いてある、語順が誤訳な感じのアレです。

 DTS HeadPhone:Xでもテスト


 DTS Headphone:Xモードの場合、サラウンドミキサーがありません。
 なので1chずつ試すことが出来ないので、1chずつ再生タイミングをずらしたものを用意しました。
 こちらもちゃんと鳴り方が変わって聞こえました。

 作成、使用したテストファイルはこれの中の7.1test_delay.wavです。
 同上の理由。

謎の技術


  どうやらステレオで受けてるようですがどこかで7.1chに分解される様子。
 windowsのダウンミックスルーチンに最適化されているのか、その手前でフックしているのか。
 なんとなく、G633のLFX APOとWASAPI内でのオーディオエンジンのミキサーの処理順が怪しいのですが、ちゃんと調べたわけではないので、怪しいなぁという所止まりで。

 わかりにくい仕様


G633は同梱物に特に読む価値がある説明書が入っていません。
 箱の底面に接続の図解が書いてあるのとあとは保証書くらいです。
 ステレオ認識が正しいにせよ、7.1ch認識が正しいにせよ、正常動作はこんな感じになるよ、という解説が欲しいところですね。
 
 使用感とかレビューはまた今度で。

 

2015/10/28追記 公式に説明が出てた


 英語版のフォーラムに、新しいドライバでの認識についての説明が出ていました。

New audio processor for Dolby Surround and DTS with Logitech gaming headsets - Logitech Support Article

 どうやらステレオ認識で正しい模様。
 ざっくり見るとLGS 8.7.xから安定性のために新しいAPOを使ったドライバにしたよ、紛らわしいけどスピーカー設定はステレオ認識なるよ、サンプルファイルを置いておくから確かめてね、というみたい。
 
 なんか、やっぱちゃんとしたファイルのほうがサラウンドの聞こえ方が良いな。
 


 一応AA貼らせていただきます。



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chromeのSpeed dial2のサイドバー項目の間を詰める


 よくあるchromeへ引っ越しました話です。

 chromeへお引越し


最近firefoxからようやくchromeに引っ越しました。
 前から何度かチャレンジしていたのですが、firefoxで愛用していたspeed dialの代わりが中々見つからず、片足踏み込んでは引っ込めて、を繰り返していました。
 この度、ようやく両足を踏み出してほんの一部を除いてほぼ軸足をchromeに切り替える事ができました。
 firefoxに何かしら大きな不満があるわけじゃないのです。(昔は起動速度などで移行を考えたのですが最近はそうでもないですし)。
 ただFirefoxが今後、WebExtensionsを採用してchrome互換の機能拡張になるのなら、本家のchromeで良くないかなと。そんな程度の理由です。

Speed dial変わりはSpeed Dial2


 Firefoxでブックマークいらずの快適さだったSpeed dialはchromeではspeed Dial2になりました。
 名前は同じですが作者は違うようです。
 Speed Dial2にはサイドバーという機能があり、ブックマークや最近閉じたページをfirefoxのサイドバーライクに表示することが出来ます。
 サイドバーという概念がないChromeに引っ越してきたFirefoxユーザーとしてはありがたい機能です。
 Firefoxの時は普段使いのブックマークはspeedDialを使い、登録するまでもないちょっとしたメモ的なものはSave-to-Readというアドオンを使っていました。このアドオンの代用にサイドバーを使おうとおもったのですが、このサイドバー少し余白が大きくはありませんかい?という感じ。
 幸いSpeed Dial2にはCSSで表示をカスタマイズする項目があります。
 そこでサイドバー関係の値を少しいじってみることにしました。

#sidebars ul li a {
  overflow: hidden;
  white-space:nowrap; 
  text-overflow: ellipsis;
  display: block;
  background-repeat:no-repeat; 
  background-position: 20px center;
  padding: 3px 20px 3px 52px;
}


このCSSを「設定->ブックマークの外観→(下の方のカスタム CSS を追加)に貼り付けます。
その結果が次のような感じ。



左がデフォルト。右が適用後。
かなり詰まっています。私的にはいい感じです。
調節したい場合は、paddingの3pxとなっている二つの値を大きくしたり小さくしたりしてみてください。

 chromeはいいけれど


 silverlightが使えないのでdアニメだけはFirefoxで開いています。
 これが「ほんの一部を除いて」の理由です。
 FirefoxもNPAPIはサポートやめるらしいし、当のMSもedgeには採用していないし、事情はなんとなく判るのですが、dアニメさんには頑張って欲しいところです。
 既存資産のDRMをどうするかとかインフラ移行のコストとか頭が痛そうですが…。
 iOSとかはplayReadyだけの組み込み版があるそうなのでiOSアプリ版はそれを使ってるんだと思うんですが、PCブラウザでのplayReadyどうするんでしょうね。
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el capitanさんとクリスタさん


 Mac OS X 10.11ことel capitanさんが公開になりました。
 パフォーマンスの向上を謳っていたりしており、気になったので入れてみた話です。

 el capitanさんはbetaのときに実はインストールをしていたのですが、beta3のころにアップデートが失敗するようになり(アップデートのプログレスバー1/3くらいで止まってしまう)、betaに付き合うのをやめてしまいました。
 その時の感触ではyosemiteよりはクリスタのペン遅延が軽いという印象でした。
 プリインストールされているmountain lionよりは遅いのですが、対応しないソフトが出始めているので新しくしたい、と正式なel capitanには期待をしていました。

 betaのアップデート失敗で起動不能になったため、mountain lionに戻って2ヶ月ほど、ついにel capitanさんが正式版を迎えました。
 早速アップデートして、Time Machineやspotlightの処理が終わりさてクリスタはどうだと起動してみたら、これが遅延がひどい。
 Mac版のクリスタはペンの遅延はよく出る話題で、セルシス側もドライバの優先度などを調整する設定がMac版だけには搭載されています。
 ここを変えるとペンの挙動が変わるのは知っていたので、色々変えては再起動を繰り返しましたが、大きな変化はなし。
 (セルシスが公開している対処法も同じもの)
 他のソフトは問題ないところをみると、どうもクリスタとの相性ぽい。
 
 ちょうど、同様の挙動の人が動画にとってアップしていました。こんな感じです。


 円をぐるぐる描くと半周どころではなく遅れて来ます。
 さらにペンを付けた状態で動きを止めると、描画追いつくわけでもなく、半周ほどずれた位置で止まる、という感じ。でペンを上げると残りがギュッと描かれる。

 一通りいじってみたのですが治らず、結局mountain lionに戻ってしまいました。
 いつまでも古いOSを使ってるわけにはいかないし、最近のadobeのソフトは動かないし、買い換えるにしても4コアなMac miniは出ないしと悩ましいところですが、mountain lionのピタッとペン先に描画がついてくる感触には勝てずです。

 Macの世代で大きく改善するのならいいのですがねー。
 PCはプリインストールされたOSが一番快適、ということなんでしょうか。
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クリスタで数ストロークごとに線が描画されないという悩みが解決した、という話


 すっぽ抜け現象


 私がMacクリスタを使っていると、数ストロークごとにストロークが反映されないという現象が起きていました。
 具体的には1ストロークを描いた後、素早く2ストローク目を描くとそれが無反応になる、というものです。少し間(0.5秒くらい?)を時間を置いて描くと問題なく描けるので一見処理落ちっぽく見えます。
 これを個人的に「すっぽ抜け現象」と読んでいました。
 この現象を認識しだしたのは少なくとも1年以上も前の話です。
 タブレットの不具合なのかな、とも思っていたのですがソフトを変えればそんなことはなく、クリスタの挙動の癖なのかなと思ってやり過ごしていました。

 ちなみになぜ解決したのは、今でもよくわかっていません。
 具体的にピンポイントな説明が出来ません。
 なので解決までの過程をダラダラ書きたいと思います。

 きっかけ


 解決のきっかけは何の目的で作ったのはわからないサブツールが増えすぎたので、いっそのことサブツールを出荷時に戻そうと思ったことです。
 サブツールやその他の項目を出荷時に戻すにはシフトキーを押して起動をすれば、初期化出来る項目を選ぶダイアログが開くので、そこで戻したいのだけチェックを入れて進めばさくっと戻ります。

 これでさくっと戻した時、もしかしてすっぽ抜け現象も治らないかと思ったのですが残念ながら戻らず。でも一度気にするとなんか治したくなってしまって、いちど初期化を実行したこともあり、設定をリセットするのにも気が大きくなちゃって、あちこち初期化してみることに。

 「環境設定をクリア」ダメ。
 「タブレットドライバのダブルクリック距離をOFFに」ダメ。
 「はらいを0に」ダメ。
 「UNDO回数を減らす」ダメ。
 「一つのUNDOとみなす時間を上下」ダメ。

 解決


  ここまでしてみて後はもう「設定フォルダを一旦削除しよう」というものでした。
 設定フォルダというのはMacの場合は「~/Documents/celsys」というフォルダのこと。
 windowsだと「%USERPROFILE%\Documents\celsys」フォルダですね。
 クリスタを終了した状態でこのフォルダを一旦適当にリネーム。そしてクリスタを起動!
 素材の初期化などが入って無事起動したので、さてどうかとキャンバスに描いてみると…治ってる!
  素早く線をカツカツと描いてみてもちゃんと描けてる!
 なんかあっさり治りました。
 設定ファイルのどれかが原因だったみたいです。

 素材の書き戻し


 ただこのままだと過去の素材が全部クリアされてしまっています。
 これらをまた登録するのは結構大変ということで、新しく出来たCLIPStudioCommonを削除、そしてリネームバックアップしたフォルダから「CLIPStudioCommon」フォルダをコピーしてきます。
  CLIPStudioCommonを削除したのは、これはない状態で起動すればまた書き戻されるためです。
 さて、これで素材が前の状態に戻るはずです。
 結果はというと、この状態で起動しても線は普通に描けました。
 すっぽ抜け現象は素材の量や内容のせいではないようです。

 結局なんだったの?


 理由は「なんかダメだったぽい」というふんわりした感じの答えに落ち着けることにしました。下手にいじってまた再発しても困りますし。
 ただ、思えばLabsだったりした頃からの付き合いで、クリスタと名前が変わった時に設定をクリアしていますが、なんだかんだと初期バージョンから使い続けており、設定フォルダも引き継いで使っていました。
 この長い年月で何処かに不整合ができていたのかもしれないですね。
 以上、すっぽ抜け現象が解決した話でした。
 不具合スレッドにもたまに同様の現象が書き込まれているので、もし同種の問題で悩まれている人がいましたら、何かの手助けになればと思います。

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PAINTSTORM STUDIOがアップデート。Mac版が出てた。


 個人的に気にしているPAINTSTORM STUDIOにMac版が出ました。
 自分のお絵描きメイン環境はMacなので嬉しいニュースです。

インストール 


早速ダウンロードしてMac版をインストール。
 インストールはアプリケーションフォルダにコピーするタイプではなく、インストーラ付きです。
 インストールは英語版でやりました。日本語版に不満があるわけではないのですが、最初に英語版で慣れてしまっただけ、という惰性です。英単語を記号として覚えちゃってるんです。

 起動するとアクティベーションのダイアログが表示されます。
 以前はハードウェアIDを送ってコードを貰うタイプだったと思うのですが、メアドだけで通るようになったようです。
 2ライセンス版を買った時のIDを入れると無事製品版になりました。

ファーストルック


 Mac版のPAINTSTORMはウィンドウ内にメニューが有るというちょっと独特なUIです。Windows版も標準のGUIではない独自にメニューバーでしたので、UIフレームワークまるごと移植したのかもしれません。
 ちなみにデフォルトだと、メニューバーにはアプリ名があるだけでほぼ機能しておらず、さらにウィンドウのタイトルバー があるので2ライン分縦が狭くなってしまいます。
 もったいないと思う場合は、ウィンドウ内のメニューバー部分をダブルクリックするとフルスクリーン相当になり、2ライン分の無駄がなくなります。

 ブラシの操作感などはWindows版と変わりません。
 その他の機能は、今回のバージョンアップがほぼMac版対応のみであとは細かなバグフィックスだけなので大きな変更はないようです。
 ちょっとピーキーなUI操作もそのままです。ここはクリスタのようなUIロックなどみたいな誤爆操作への改善を期待したいです。

軽くまとめ


軽く一枚書いてみたりしましたが、ブラシの感じはいい感じです。
 まだまだ荒削りなところがあり、メジャーどころのペイントツールに比べると足りないところは多いですが、実装予定機能を見るとSAIやクリスタに近い方向性を持っているようなので、引き続き注目していきたいと思うソフトです。
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PAINTSTORM STUDIOの今後の実装予定とか

 PAINTSTORM STUDIO 1.31がリリースされました。
 今回の目玉はミラーツールでしょうか。
 クリスタでいうところの「対象定規」ですね。
 既存ツールから珍しい点は中心に行くに従ってブラシサイズが小さくなるという機能でしょうか。

 さてPAINTSTORMのフォーラムに今後の実装予定というかTODOみたいなもの掲載されていました。
ざっくり分かる範囲で訳してみると次みたいな感じです。

・ホットキーの追加(透明度とか角度とか)
・大きなキャンバスでの動作

・多角形投げ縄選択
・dpiとかのプリセットで新規作成
・直線や円のガイド(ガイド=定規的な扱いかと)
・2点、3点透視のパースガイド
・カラーホイールの種類を充実
・マルチタッチ操作
・dab capture(painterでいうところの「描点の取り込み」かな)
・photoshop ABRファイルのインポート
・ブラシセットのインポートエクスポート
・D&Dで開く、最近使ったファイル
・ワークスペースのスケーリングされたボタンにホットキーを追加する?(?)
・色範囲で選択
・ストロークをスナップ(定規的なこと?)
・マスクを適用とマスクのリンクを実装
・ Clone by array along splines. Online drawing in this array.
  (スプラインに沿ってクローンを配列。配列をオンラインで描画? kritaのclone arrayツールみたいなの?)
・追加の色補正ツール
・クローンツール
・切り抜きツール

急いでないもの:
・レイヤーの水平/垂直反転
・ Liquify filter(水彩フィルタのこと?)
・円形のグラデーション
・可視レイヤーを統合
・動的でプロシージャルな毛筆のブラシ
・ベクターツール
・3Dアーティストのために、ガイドや他のツールのZバッファーに沿った描画
・3Dデッサンフィギュア

  個人的にはZバッファー云々はちょっと気になる機能ですね。
  あと複数レイヤーの操作他の方からもやはり要望があがってるみたいです
  個人的にはMac版も気になるところですが、Winである程度開発を進めてから移植、という感じなのでしょうか。
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資料画像表示ソフト「Pureref」のあれこれ



 ※1.90がリリースされた際に、大幅に加筆修正した記事「リファレンス/資料画像表示ソフト「Pureref」の使い方」があります。

 イラストなどの資料を表示するのに特化した画像ビューアことPureref。
 Win/Mac両対応のドネーションウェアで、とても便利に使っています。
 いわゆるWinのMassigraやMacのプレビューと大きく違うのは画像の表示の仕方だと思います。PureRefは1枚1枚の画像をページをめくるように表示するのではなく、大きなキャンバスにペタペタ貼り付けたように表示します。
 そのキャンバス内でなら画像単位で反転や回転、切り抜きなども出来ますので、気になるところだけを切り抜いた並べるなど、さながらPhotoshopのスマートオブジェクト部分だけを抜き出したような機能性を持っています。

 画像ビューアの中ではわりと特異なUI/UX を持っているPureRefは、名前にRefとついているように資料参照の用途に特化しています。
 曰く大量の画像を素早く切り替えて表示すること。好きなような見え方で表示すること。常に見られること。前回作業終了時の環境をすぐに再現できること、です。

  ちなみにクリスタには資料表示用にサブビューというパレットがあります。
 資料を表示したり、色を拾ってこれたりととても便利な機能なのですが、画像に切替が「進む」「戻る」しかないので画像の量が増えてくると切替が面倒になってきます。
 このあたりリストで選べたり順番を入れ替えできたりしないかなと要望を出してみたのですが、わりとおまけ感がある機能なので優先度はかなり低そうです。

 さてPureRefに話は戻りますが、基本的な使い方は他のページに譲るとして、ここでは知っておくとちょっと便利かもというtipsを書こうかなと思います。ようするにいつものあれです。

■画像を一気に敷き詰めたい/並べたい
「ctrl+shift+p」 で全部の画像がoptimizeされます。
 やってることはctrl+a→ctrl+pと同じです。

■並べた画像を一覧したい
 ctrl+aの後にダブルクリック。(ロック中ならロックを解除してから)
 個人的にはホイールでカメラをズームアウトするか、ペンタブの設定でpurerefの時はサイドスイッチに「スクロール/移動」を割り当てるのがいいかなと思います。

■purerefを起動しているとストロークが途切れる時がある
 オートセーブ機能が有効になってると、オートセーブ間隔で一瞬アクティブアプリが切り替わるぽい。これをオフにすると治りました。

■画像の色を拾いたい
 Sキーを押すとカラーピッカーが表示されます。
 表示されたからコードはPhotoshopなどにコピペすればオッケーです。
 ただクリスタの場合は、カラーコードを入力することが出来ないので、クリスタの機能にある「画面の色を拾う」コマンドを使ったほうが良いと思います。
 クリスタも1.64でカラーピッカーが改善されてカラーコードが使えるようになりました。

■黒枠が邪魔
 customizeにあるpresetをglassにすると背景色が透明になります。

■ロックはしたほうがいい?
 正直、好き好きだと思います。
 ロックをしない状態だとスクロール時にスペースバーを押す必要がありますが、よく見る画像を並べるとかクロップ・回転などが手軽にできるので便利、という見方も出来ます。

 最後に画像じゃなくてアナログな本の資料を見るとき便利な書見台で、私が使っているのをペタリを貼っておきます。
 これ厚手の大判のものでもしっかり止まるので重宝しています。

 ではでは。

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いろいろ

■GWのこと

GW如何お過ごしでしたでしょうか。
 私の今年のGWは子供が夜中に高熱を出して病院へ駈け込んだり、そのまま初節句に突入して、今度は親が風邪で倒れる、というドタバタで終わりました。
 Paintstorm Studioのバージョンアップあったりしたので、GW中に配信あたりしようかと思ったのですが、その予定は脆くも崩れ去りました。
  ただ配信はいつかしたいですね。

■OS X 10.10とG13

Mac OS 10.10ことYosemite対応のG13ドライバを使うと、スペースキーがうまく入力されずに困っています。ちなみに「かな」キーを押すとG13さんはスペースキーだと認識するみたいで1個ずれてるみたいです。
 昔、このことに触れていたブログがあった記憶があるのですが、今探しても見つからず。

 追記 ブログじゃなくて公式のフォーラムだったぽい。

 純正のUSキーボードも持ってるので、そっちをつなげば問題なさそうなんですが、bootcampに設定してるwindowsはキーボードレイアウトをするとレジストリを変えたりしないといけないので、そのことを考えると二の足を踏んだり。

■G13

G13はかなり重宝している機械です。
 いわゆるゲーム用の左手キーボードですが、ソフト毎に各ボタンに好きなキーを割り当てることが出来ます。
 これが何がいいかって、ソフトによるショートカットの違いをG13が吸収してくれるんです。 例えばAのソフトだと回転はRキーなのにBのソフトだとCだとします。G13は「回転は10番ボタン」と自分の中で決めて割り当てておけば、ソフトの違いを気にせずとりあえず10番キーを押せばオッケーということに。
 ソフトのショートカットをカスタマイズするという方法もありますが、設定を書き出せないタイプだとソフトのインストールのたびに設定しなくちゃいけなかったり、アップデートで設定ファイルがクリアされたり…というのはわりとある話です。
 お絵描きさんや3Dソフトなどショートカットキーをバリバリ使われる方にオススメな機械です。
 そろそろ後継機種出ないかなぁこれ。


 
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Paintstorm Studioでブラシ先を追加する abrから引っ越し編

 Paintstorm Studio、略すと何になるんでしょうか。ペンスト?
  さてさて、先日の記事でブラシ先を追加しましたが今回はそのオマケ、PhotoshopのABRファイルをインポートする方法になります。
 と、いっても話の大半はabrを展開する話になるので、クリスタやその他のツールでも使える話だと思います。

 ▪️abrの展開


 Paintstorm Studioは、abrファイルを直接読み込めないのでabrファイルをPNGに書き出す必要性があります。
 そこで話題になるのがabrMATEというツールです。
 このツールを使うとabrの書き出しや変換を一気に処理してくれます。
 ただ、このツールは透過付きのPNG画像として書き出してしまうので、Paintstorm Studioでは使えません。別のツールで背景を付ければ問題ないのですがちょっと面倒です。
  そこで登場するのがXnview MPです。
 
 ちなみにクリスタなどで使う場合は、abrMATEがオススメです。
  あと、お約束ですが、ネットでダウンロードしたブラシファイルの場合は規約等には気を配りましょう。
 

■Xnview MPで 変換する


 XnView MPは日本語UIを前提に進めます。多分、自動検出で勝手に日本語UIになっていると思います。
 XnView MPでabrファイルを選択した後に、右クリックから「一括変換」を選びます 。
 変換メニューが表示されますので、まず出力タブで出力設定を行います。

 ・出力フォルダはお好みで
 ・形式はPNGで
 ・マルチページは「マルチページファイルからすべてのファイルを変換」
 ・ファイル名は以下のようにします。
{Filename}####
  これは複数の画像が入ったabrファイルはマルチページファイルとして認識されるのですが、書き出し時にファイル名に連番を付記しないとそれらが各ページがひとつのファイルに上書きしてしまうからです。

 次に動作タブへ移動します。
 そのまま出力するとXnView MPは、黒い背景に白いブラシ模様で書き出されます。
 前記事のようにPaintstorm Studioは白背景に黒模様なので反転する必要があります。

 ・「動作を追加」から「マップ>ネガポジ反転」を選択肢ます。

 以上で準備オッケーです。
 あまりに大きなブラシ素材だとストロークが重くなる可能性もあるので、その場合は動作の追加からリサイズ等を入れて適度に縮めるといいと思います。
 さて、変換ボタンを押して書き出します。
 書き出されたファイルをBrformsフォルダに適当なフォルダを作って入れれば完了です。


 ■最後に


 ブラシ素材の登録という作業などは必要なく、Paintstorm Studioの場合はざっくりPNGファイルを流し込むだけでオッケーですので楽だと思います。
 ただ大量に入れると起動時が遅くなる可能性もありますので、そのあたりは塩梅でしょう。

 ではでは、このくらいで。
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Paintstorm Studioが1.27がアップデート

  起動時の通知がご存知の方の多いと思いますが、Paintstorm Studioが1.27にアップデートされたみたいです。
 前のバージョンから10日程度でのアップデートとなっております。

 さてさてアップデート内容をさらりと意訳気味に。ちなみに()内は自分の注釈。

1) 素早いブラシサイズ変更ツール(ドラッグで変更するアレ)デフォルトはalt+shift。
2) カーソル表示/非表示の設定の追加。
3) ナビゲータパネルに次を追加。
 ・回転リセット。デフォルトはshift+home
 ・100%表示(等倍)を追加。デフォルトはhome。
4) ”Pixelate on zoom in(ズームイン時にピクセルをぼかす)”をオプションに追加。
 (アンチエイリアスのかかり具合調整ぽい)
5) ナビゲーションパネルのスケールスライダーが100%(1.00)にスナップするのを追加
6) ミキサーパネル(色混ぜするパレット)で落ちるのを修正
7) 回転時の中心点を表示するように
8) より精密なカーソル
9)  右クリックをホットキーで割り当てできるように(例えばスポイドとか
10) 非毛筆なのブラシでブレンディング(混色?)が正しくなかったのを修正
11) 一般的でないデュアルモニター配置でwacomペンがずれる件を修正

 こんな感じでしょうか。
 大きな不具合は出てないみたいなので、ざっくりアップデートしても大丈夫かなと思います。
 ではではこんなところで。
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Paintstorm Studioでブラシ先を追加してみる


Paintstorm Studioのリソースデータは
%USERPROFILE%\Documents\Paintstorm Studio
にあります。
documentsフォルダはusers以下に決め打ちぽいのでマイドキュメントフォルダを移動している人は注意です。

 その中にある Brforms というのがブラシ先(formと言うらしい)の保存場所らしく、ここにPNG画像を追加することでブラシ先を追加・管理できます。

■フォーム選択

フォームの選択はブラシ設定の上部にある「custom form」に セットして、その右にあるプレニューぽいところをクリックすると表示されます。




 フォームには単一のsingle formと、グループのset of formがあり、set of formを選んで「ok(set of form)」すると、ブラシ先に複数のformが割り当てられます。
  割り当てが終わるとfeatureだったスライダーがset of formに変わります。スライダーを動かしてみるとフォームが切り替わるのがストロークプレビューで見て取れます。
 クリスタみたいにランダムに散らしたい、という場合は、スライダ脇の影響元の■を開いて、「RANDOM」をオンにして、ブラシ設定のscatterを有効にすれば散らしブラシが出来ます。

 影響元でRANDOMのところでストロークごとか、粒ごとにランダムにするか、transitionのところでセット内を順番に使うか、ストロークスピードで変化するかなど色々設定できます。
 このあたりは公式の動画が参考になると思います。


■リソースを覗いてみる・いじってみる


 さて、フォームのリソースを見てみると、cloudyなどのサブフォルダが並んでいます。
 これは フォーム選択ウィンドウのフォルダと連動していそうです。

 ということで、ここに「custom」というフォルダを作って、他のフォルダのpng画像をコピーして、Paintstorm Studioを再起動してみました。
 

  無事追加されました。
 ということは、ブラシ先はここを弄ればオッケーみたいです。
brformsフォルダの中のPNG画像がブラシ先フォームのsingle formに反映される。

 ■いろんな画像を入れて試してみる

  反映されるのはわかったので、次はどんな画像を受け付けるか試してみます。
 プリセットで入ってる画像は128x128のpng画像です。

 これを違うサイズ、例えば200x200のPNG画像を入れてみます。
 入れてみた画像はこれ。なんかよくわからない感じの画像ですみません。
 で結果がこれ。
なんか駄目みたいです。プリセットをよく見ると、どうやら透過情報を持たないようなので、背景を追加してみます。
無事反映されました。

 それじゃ、色付きはどうだろうと、虹色に色づけした画像を入れてみたのが、これ。


  どうも色は反映しないみたいです。ストロークにも反映されませんでした。
  ちなみにpsd画像を放り込んでみましたが、こちらも駄目でした。
  

■ざっくりまとめると

  •  brformsフォルダの中のPNG画像がブラシ先フォームのsingle formに反映される。
  •  from素材画像はPNGで透過なしの画像なら解像度は自由

 そんな感じみたいです。

 form周りはscatterと絡んでくると色々広がりそうな話なのですが、今日はこれくらいで。
あと 昨日の記事にtipsを幾つか追加しましたので、よろしかったらどうぞです。
 
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Paintstorm Studioが個人的に熱い (tips 5/1更新)

 嘘と真が飛び交う4/1ですが、至って平常運転です。
  3D人さんのページで紹介されていたPAINTSTORM STUDIOというペイントソフトが個人的にヒットしましたので記事を書いてみたいと思います。

 ■Paintstorm Studioって

 

  まずこのツールができることは3D人さんの紹介ページを見てもらうのが早いかと思います。
 今年の2月27日にファーストバージョンが出た新しいソフトです。
 基本機能はSAIやクリスタと同じように
・キャンバスの反転表示機能
・クリスタにある類似色パレット、SAIにある混色スクラッチパッド
・クリスタにある資料画像参照機能(ただちょっと癖あり)
・コミスタやPhotoshopのような好きなツールだけを集めておけるカスタムパレット
・クリスタのようなと別のレイヤーを参照して塗りつぶしが出来る参照レイヤー機能
・クリスタのような閉じてない領域を補完しての塗りつぶし機能
・レイヤーのクリッピング、グルーピング、マスク
・グラデーション描画機能
・アートペンなど回転対応のペンなら、ペンの回転に合わせてカーソルが変化
・レイヤー合成モードはPhotoshop準拠ぽい。カラー合成モードもあります
・ファイル形式は独自形式はまだなくPSDでのやりとりが基本ぽい
・色相・明度・彩度・カラーバランス・自由変形ツールあり

 というような機能を持っています。
  これで64bit対応で19ドルとは太っ腹だと思います。

■書味は良好

 

 補正の感じも癖はなく、レスポンスも良好だと思います。
水彩の挙動はSAIに近いかなぁ。クリスタで起きる1ストローク中に線が重なった時に起きるムラのようなことも私が触る感じでは起きません。

■64bitは多分必須 

 

メモリ周りは最適化がまだなのか結構派手に使うようで64bit OSは必須な印象です。 
64bit版しかありませんでした。


■カスタマイズは豊富

 全体のUIはフローティングとドッキングが選べます。が、ドッキングだと各パレットの高さ均等割になるみたいでちょっと使い勝手は悪いです。
 すべてのパレットは大きさを拡縮出来て半透明やタブキーで消えるかどうか設定できます。
 カーソルが上に来ると透明がキャンセルする機能があり、普段はグッと透明に近づけておいてキャンバス全体が見えるようにしておいて、操作するときだけちゃんと見えるようにする、というのも出来ます。

 オプションのところにgobal scaleというのがあるのでここを調節することでパレットを一気に拡縮することが出来ます。
 解像度が小さかったり逆に高すぎる機種には便利な機能だと思います。



■基本操作は他とほぼ一緒

 

 消しゴムツールはeキー、ブラシはbキーで切り替えます。
 ただショートカットは自由に変更できますので手に馴染んだものに変えるといいかと思います。
 今のところツールシフトのような機能はないので、押しっぱなしの時だけ切り替わることはないので、都度ツールをキーを押して戻す必要があります。

■gprahエディタで出来る豊富なブラシの硬さ設定

 


  ブラシの硬さはブラシ設定のところのペン先プレビューのようなところをクリックします。




すると、Graphエディタ開きます。
 Graphエディタは左側のY軸が中央の濃さ、右に行くに従って外周部の濃さになりますので、こんな感じのカーブを選ぶと、

  こんな感じにブラシ先が柔らかくなります。



カーブを変えることでこんなブラシ先も作れます。

■パースペクティブにパラメータのバインド?

 

面白い機能として、機能説明の中に「パースペクティブにパラメータのバインド」というのがあります。
 これは何のことかというと、パースガイドに沿って、ブラシのパラメータを変化させることが出来るというものです。

例えばこんな感じのパースガイドを設定します。
ブラシサイズの右側にある影響元のところをクリックすると、こういうプロパティが開きますので、一番下の「link to guides」をオンにします。
この「link to guides」は、透明度や色変化などほとんどのパラメータにあります。




 この状態で木のパターンブラシをズイと手前から奥へ書きます。
するとこんな感じに勝手にパースガイドに従ってパターンブラシ小さくなります。
 この変化の仕方はGraphエディタで細かく調節できます。
ここではサイズですが、透明度だったり色も設定可能です。


 

 ■自然物に強そうなパターンブラシ設定


 ブラシの設定は、点/ストローク毎に色相・彩度・明るさを少しずらした色にすることや、奥に従ってグラデーションにするということも出来たりとかなりカスタマイズ性が高いです。
 dirty modeという下地になる色でブラシが汚れるモードもあります。
 青いブラシで赤いところを塗ると次のストロークには赤が混じる、みたいな感じです。
 fキーを押すとメインカラーの色にリセットされます。

■プラットフォーム

 

百聞はなんとか、といいますので興味がある方は体験版を触ってみるといいかと思います。
 キャンバス表示にGPUを使うので古いオンボードだと厳しいみたいです。
 古いカードの場合向けに「options>bilinear tex.」というオプションがあるのでこれで改善するかもしれません。
 尚、現在Paintstorm Studioはwin版のみで、Mac版はcoming soonとのことです。
 私はWinでもMacでも使いたいのと、この手のソフトは後になるとジリジリと値が上がることが多いので2ライセンス版(29ドル)を買いました。
 1個はwin用で残りはMacに宛がうつもりです。
 一応、ハードウェアIDを送ってキーを発行してもらう時に「ライセンスの1個は将来のMac用にとっておきたいんだけど」と言ってみたら「ok,no problem!」と返事がきましたので、Mac版がリリースされたら、残しておいた1ライセンス分のハードウェアIDを送れば多分大丈夫でしょう。(たぶん…)

■不安な点も

 

さてさて、起動も早く、カスタマイズ製も高く、ストロークもいい感じで、今なら1ライセンス19ドルといいコト尽くしのようですが、出来たばかりのソフトなのでまだ足りないところはあります。
  例えばツールシフトやファイルのD&Dに対応してなかったり、acoスウォッチファイルが読めなかったり、ツール単位でショートカットが割り当てできなかったり、複数レイヤーを選択できなかったり、基本図形が描けなかったり、PNG画像を開いた時の挙動がなんか怪しかったりとアラを探せばたくさんあります。
 おまけに少しバグいところもあります。特にブラシカスタマイズ中に固まることがあり、安定性は今後のアップデートに期待したいところです。
 それでも、なかなかいいツールが出てきたなぁと久しぶりに楽しみにしています。

 4月4日追記
 ツール単位でショートカット割り当て出来たよ。ごめんなさい。

■まとめ的な

コミック的な機能はまったくないのでそれらを使っているクリスタユーザーさんは難しいかもしれませんが、安定してきたらSAIからの移行にはちょっと考えてもいいかもしれないツールかなと思います。

 ■最後に微妙なtips

 使っていて思ったことなどなど。
 あとバージョン1.26時点での内容になります。 
  1.30以降に追記したところは日本語UIでの説明になります。

  混色が他のレイヤーの色に引っ張られる

Color amountの「Take underlayer color」のチェックを外します。
Color amount=色の量、インク濃度かな。小さいほど既存の色とよく混ざります。

 色延びは?
Extendtion がそれ。

拾った色と塗り色が違う(微妙に暗い)
Feature(形質?)がオンになっているブラシだと、インクの盛り上がりかブラシの毛羽のようなものの陰影がつくため微妙に暗くなる。
上がFeatureオン、で下がオフ。

4月4日追記
 villus diffでこの陰影感を変わるみたい。
 (villusって生物の絨毛って意味らしいけど、毛羽的なニュアンスでいいのかしらん)

透明色は?
ツールオプション上のほうに「Eraser」というボタンがあるので、それをオンにするとそのブラシ設定で消しゴム挙動になります。ショートカットはまだないみたい。

SAIみたいな軽い筆圧だとぼかしになるブラシは?
Color amountのPen Puressureカーブをこんな感じにします。
この場合は、50%を切るとぼかし挙動。Take Under~はお好みで。



ブラシが重い
spacing(間隔)を1とか2にしてみます。デフォルトは0みたいです。
ちなみにFixationは、ブラシサイズに依存して間隔を変更するかしないかみたいです。

クリスタの入り抜き補正みたいなのは?
影響元のPost correctionがそれ。詳しくは公式の動画をみたほうがよさげ。

最小ブラシサイズや透明度を決めるには?
各スライダーのオレンジ色が有効範囲なので、これを動かして調節します。
左端でカーソルが←→ みたいになったら範囲スライダが動きます。

ストロークグラデーションに透明度を入れるには?
最初の二つのプリセット以外を選んで、グラデーション下の矢印をアクティブにしてopacityを変更。最初の二つは「メインカラーとサブカラー」「メインカラーから透明へ」みたいです。

レイヤーを塗りつぶしたい
「塗りつぶし」alt+backspaceキーがそれ。
透明ロックが有効なので、下絵レイヤーの色を変えたいときは併用すると楽。

拡大するとキャンバスがボケる
「ズームイン時のピクセレート効果」の値を上げるとシャープになります。

qキーって何?
タブレットのマップ切り替えをします。
デュアルモニターで1画面だけにタブレットを割り当ててる場合、qキーを押すと全画面をマッピングしたり、アプリ画面だけマッピングしたり切り替えが出来ます。

ツール単位でキーを割り当てる
2015年4月4日追記 出来ないとか書いててごめんなさい。出来ました。

 ツールパレットでツールを選んで、ツールパレットの右下にある画像のボタンをクリックしてから割り当てたいキーを押す、でオッケー。


鳥瞰モード
fast previewというモードで一時的に全体を表示します。
デフォルトだとshift+Space。

リソースの場所
PaintStorm Studioのブラシパターンやテキスチャなどのリソースデータは家の環境だと
%USERPROFILE%\Documents\Paintstorm Studio
 にありました。
ドキュメントフォルダ ではなく、documentsというフォルダが別途作られていました。(フォルダ名決め打ち?)
 自分のところだとドキュメントフォルダを移動していたからかも。ただし、決め打ちは変わらないので、自分みたいにSSD併用のためにマイドキュメントを移動している人は探してみてください。

カーソルカスタマイズ
このソフトはまだカーソルのカスタマイズはまだ出来ません。デフォルトでは、ブラシサイズの円に右下から左上への矢印がついたカーソルです。
 ですが、自分は左利きなので、カーソルが逆向きのほうがしっくりきます。
 インストール先を見てみるとcursorというフォルダに各状態のカーソルファイルが格納されているので、描画カーソルを「RealWorld Cursor Editor」を使ってくいっと反転させました。
 反転した際はカーソルデータの当たり判定の位置調整も忘れずに。

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クリスタでタッチを有効にしたままタッチ誤爆を防ぐ

 vivotabみたいなワコムのタブレットが発売されたり、Cintiq-13HD touchが発売されたりと、タッチパネルな液タブPCなどででお絵描きするのが身近になりました。
 そこで気になるのがパームリジェクション問題。いわゆるタッチ誤爆です。
 絵を書いていると、手のひらがあたっていたところにチョロチョロと髭みたいな線が書かれたりする誤爆は困りもので、中にはタッチ無効にして対応している人もいます。
 でもCLIP STUDIO PAINTはタッチ対応なのでせっかく出来るピンチなどのジェスチャーでキャンバス操作ができなくなるのはもったいない。
 ということで指でのタッチの時の描画を無効する方法をちょっとご提案です。

 方法は至ってシンプルです。
 CLIP STUDIO PAINT(以後クリスタ)には指での操作は「シングルスワイプ」といって別のツールが割り当て出来ます。
 ここに何も設定されていないと、タッチはマウスのドラッグと同じ筆圧100%のストロークとして扱われます。
 本来はここはぼかしツールなどを割り当てて、指で擦るとにじむ、とかそういうのを想定していたみたいですが、ここを無害なツールんに割り当てて、タッチ操作で誤爆な線がキャンバスに書き込まれるのを防ぎます。

 具体的な方法ですが、以下の手順で行います。

1.無効なサブツールを作成する

まずサブツールのメニューから「カスタムサブツールの作成」を選び、以下のように設定します。
 ツールアイコンは今回はオブジェクトにしましたが、これはなんでも構いません。
 アイコンの色も適当に設定して下さい。

 2.無効なサブツールを設定する

 次にサブツールを設定します。
 サブツール「無効なツール」はオブジェクトツールの設定を持ちます。
 デフォルトのままですとレイヤー選択やベクター線を摘んでしまうのでサブツール詳細で操作対象を全部チェックを外します。

 こうすることで、何もしないツールになりました。

3.タッチ操作に割り当てる、おしまい

作成したツールをタッチ操作に割り当てます。
 タッチ操作の割り当ては「修飾キー設定」の一番下にあります。
 内容を「ツールを一時変更」として、作成した無効なツールを選びます。
  左上に適用範囲を全ツール使用時共通か、個別か選べますが、今回は共通にしています。
 


あとはコマンドバーで「タッチ操作の切り替え」 をオンにします。



これでシングルタッチ操作でキャンバスに何も起きないようになりました。
ピンチや日本指スワイプは有効ですので、キャンバスの移動回転拡大はタッチで操作出来ます。

この状態だとツールパレットも操作出来ます。なので手のひらの下にツールパレットがあると勝手に切り替わる可能性があります。
 その対応は…右利きの方ならば、右にツールパレットを置かない、スクロールバーを表示しない、で対応かなぁと思います。

 以上、タブPCでクリスタを使うときの小ネタでした。

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本とか色々

 子供が育ってくるとよく言われるのが「自力で動けるようになったら手の届くところにある本はグチャグチャにされよー」というお言葉。
 今でも紙とかグチャグチャにして遊ぶのが好きなので、そりゃそうだよなぁと思います。
 だから絵本ってあんな頑丈な紙で作ってあるんだろうし。
  そんなことと本棚が手狭になったこともあって、電子書籍で買うことを増やしています。
 ただちょっと気にしてるのが、将来子供が本を玩具にしなくなった頃のこと。
 自分が子供の頃、家にあった子供用の本ではない、親の本をよく理解できずに眺めていました。
 技術的な本や百科事典的なもの、巨匠の画集のようなもの、プラモデルのカタログやアクセサリーなどの手芸の本まで色々。 ただ画集は結構怖かった印象があります。

 電子書籍の場合、 現状の配信システムだと、配信と購入と管理/閲覧が1パッケージになっているので、子供が何気なくそれらのコンテンツを見るのはちょっと難しい気がします。
 大人が大事に用意選別した本だけではなく、何気ない本や知識との出会いが減ったら寂しいなぁというのもあります。
 ただ、今からの子はデジタルネイティブというか、ネットネイティブというか、タッチパネルネイティブなので、自分らとは違う、その時代ならではの付き合い方をしているかもしれません。
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色々雑感

 前の記事でsurface Proのキーボードのいいところがあるよ、と書きましたがあれは「キーボードのほうを液晶の方に倒す」ということです。
 それが何がいいかというと、例えば普通のノートパソコンで作業をしていて、書物をしたいからと片付けようとすると、液晶画面のほうをキーボードに倒してからパソコンを移動します。
 そのままパソコンの天板で書いちゃうひともいるかもですが、今日日のPCは天板薄いのでちょいと怖いです。
 SurfaceProのキーボードはその点、キーボードの方を跳ね上げるだけで机にスペースができるのでスペースの確保が速い。
 これはsurfaceProを使ってる友人や、社内でsurfacePro配布された保険の人も同意見だそう。
 その代わりに膝上の使い勝手がいまいちなのがsurfaceProの泣き所です。3になってずいぶん改善しましたが、まだまだクラムシェルのほうがしっかりしてます。

 使っていた24HDが故障しました。
 0.5秒ほど正常に点灯して消えるパターン。
 修理に出そうと思うんだけど、なんせでかいし重いしので箱に詰めだけでも大変。
 でも取り回しのことを考えると、cintiq conpanion2とか…どうだろうなぁとか考える日々です。
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iPad Air2用両面カバー+キーボードなlogicool TYPE+の雑感

 この記事はFC2時代からの引っ越し&修正記事です。

 出先やリビングで転がってる時の作業はiPad Air2を使っています。メモ書きしかり、パワーが必要な作業はMS謹製のリモートデスクトップアプリを使たり。
 短文程度ならば全然ソフトキーボードでも問題ないのですが、ある程度の長文になるとソフトキーボードで画面が隠れたり、クリック感がないのがちょっとつらいのが悲しきキーボード世代。
 しばらく使っていてやっぱりキーボードが欲しいなぁと。ついでにカバーケースも欲しいと思うようになりました。

 さてさて、どうせ買うならカバーとキーボードが一体化してるのが楽でいいよね、ということで白羽の矢が立って買ってみたのがlogicoolのTYPE+。
 選んだ理由は次な感じです。

■キーボードとカバーが一体化してる
 android端末用にBTキーボードを持っていますが、意外に使わない、というか、使いたいときに手元にないことが多くて結果使わないパターンになっています。カバー一体型ならその心配ないよね、という感じです。

■ホールドする爪が頑丈そう
 ホールドする部分が薄い鉤爪みたいなプラスチック板じゃなくて、こう言葉で説明し辛いですが、かまくらドームの中埋め込むような感じになっています。
 本読むときは軽いほうがいいので着脱すると思うので、その時に割れたら悲しいのでちょっと重要視してみました。

■平面持ちが出来る。
 かといって、頻繁に本体を外すのは大変面倒です。外しっぱなしになって使わなくなるのは想像に易いです。
 これは背面部分のカバーがクタッと折れて、キーボード上に背がくるように畳まれることで、いわゆる平面持ち、手持ちスタイルになります。メーカーのサイトを見るのがわかりやすいと思います。
 ちなみにSurface Proのタイプカバーは背面に回すタイプ。これはこれでいいのですがキーボードトップを鷲掴みしているのはちょっと心もとなく、爪とかで引っけたらどうしようとか、ポンと置いたそこに何か汚れがあったらキーボードにベチャッとついてしまうとか、色々考えてしまいます。(ただSurfaceProのタイプカバーもいいところがあります、がまた機会に)

 このTYPE+のタイプだとキーボードはipadの下に隠れて触れることはないので安心です。
 ちなみにキーボードの電源はノートPCスタイルにした時にオンになり、カバーを閉じたり平面持ちをした時はオフになります。

 良くないところも書くと、430gというiPad本体に相当する結構な重さとお値段。
 お値段は大体10000円くらいを推移しているぽいですが、純正のカバーが8800円+8%なことを考えると、背面のAppleロゴの有無にこだわりがない個人的にはお手頃な気もします。

 重さはバッテリーと本体と頑丈な爪の影響かと思いますが、本体合わせると900g弱あるので、「surfacePro3とそんなに変わらないじゃん」というオチも。もうちょい頑張ればMacBookAirも射程に入ります。
 キーボードはいわゆるUS配列です。@の位置にちょっと慣れない人もいるかもです。
 
 ただそれを差し引いても、 リモートデスクトップ・アプリやちょっとテキストやスクリプトを書くことが多い自分にはキーボード付きは便利だなぁと思います。
 重さは…まあ、腕がだるい時はカバーを外せばいいかなと。実際、寝っ転がって使うときはよく外してます。
 取り外しは適度な硬さの背面カバー部をちょっと端を指で反らせるとわりと簡単にパコッと外れます。最初は渋いかもですが2,3回やってればコツみたいなのがわかります。
 取り付けるときも同じ要領で。

 ちなみに昔、iPadをテキスト専用のノートPCみたいに使えるか、というチャレンジをしたことがあります。iOS4.2とかくらいのころ。
 その時はOSもキーボードも熟れておらず挫けた、というのがその時の記憶です。
 今のバージョンはアプリも含めた環境も熟れてきたなぁというのが最近の印象です。

 キーボード一体型カバーというのを探している人は如何でしょうか。


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資料表示ビュアーのpurerefにMac版が出ていた

この記事はFC2からの引っ越し記事です。

前の記事でちょっと紹介していた資料画像ソフトのPureRefですが、いつのまにかMacが出ていたみたいです。
Macではプレビューを使っていましたが、pureRefには複数の画像を同時に見られるという強みがあり、これはこれで便利で、Mac版でないかなぁと思っていたので嬉しい移植でした。

早速使ってみたのですが、見た目はwindows版そのままですが、どうもキャンバスの移動とサイズ変更が出来ません。
フォーラムを見てみると10.10だと現在のところウィンドウ周りに不具合があるとのこと。
まもなく修正するとは書かれていますが、真ん中にウィンドウがあるのはちょっと実用に難があります。

少し悩んだ末、OSをバージョンダウンすることにしました。
もともと10.10はクリスタのストローク描画が重くなっていたのが気になっていました。
ホバー状態でぐるぐる回すと明らかにClipPaintLab時代の初期のころのような動きというか、手ぶれ補正が強くかかった時のように遅れてます。
こ の傾向は10.9のころにも感じていたのですが慣れの問題でどうにか出来るかなぁ、と使い続けていました。ところがG13のドライバがどうも具合が悪くな り、マルチディスプレイ状態でスリープすると、プライマリ側が映らないで復帰するなど地味に痛い不具合に遭遇していたので、古巣へ帰ろうと、ということで もともとのプリインストールの10.8へドーンと戻しました。
 WinもMacも、プリインストールOSを使うのが大体の場合無難という気がします。

 戻した現在はウィンドウ周りの不具合もなく問題なく使えています。
 コンパクトで便利な資料表示用ビュアーツールなので、しばらく使っていきたいと思います。
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